ミステリーサークル

青線

星空ふぐ

※写真 水中写真家:大方洋二先生

ミステリーサークルとは、世界でも奄美大島でしか見つかっていない珍しいフグが作り出す砂の模様です。
大島海峡は本当に穏やかで、いつも潜るダイビングングポイントはショップ併設の桟橋からボートで10分程です。何年か前からか、ミステリーサークルはそのポイントのすぐ近くで毎年見つけていました。 その幾何学的な見事なデザインにいつも感動・・・ただ、それを誰が何のために作っているのかは、水深15~30mの海底では20分ほどしか観察できないため確認できずにいました。そんなとき、よく奄美にいらしていただいている水中写真家の大方洋二先生とこのポイントに行ったとき、偶然にこのサークルで作業をしている生物を見つけ、その生物の写真撮影に成功し、その後大方先生が知り合いの水中生物の研究者や学者さん、水族館の研究職員の方々に相談したところ「世界に例を見ない発見でしょう。たぶん新発見です」と言うことになり、NHKの『ダーウィンが来た』のディレクターさんに紹介したところ、取材の末ミステリーサークルとそこに住む生物新たなの大発見につながったのです。NHKの取材中、台風や大雨で大変な条件下での作業でしたが、NHK取材班の方達や大方先生の一か月以上の長期取材のおかげでミステリーサークルの謎についてはある程度解明されました。2012年、NHK「ダーウィンが来た」で放映されると、世界的な反響を呼び、翌年から英国BBCやアメリカのTV局、国内外のなど、たくさんのメディアが訪れるようになりました。
2014年、国立博物館の松浦先生により、新種の認定を受け、松浦先生がアマミホシゾラフグと命名されました。
★BBC https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=hpdlQae5wP8

■一年中、このサークルはあるのですか?

今年は台風の当り年で春先3月中旬から8月初旬(2018年)には終了してしまいました。いつもは9月初旬まで約半年間で確認していますが年によって出現の時期は天候によって、変わっているようです。まだまだ不明な点もありますが、今年も当ショップスタッフと大学、博物館、水族館の研究者の方々が日々研究していますので、徐々に解明されつつあります。(大阪大学、下関海峡博物館、千葉中央博物館他)
★千葉中央博物館、川瀬先生の2017年、スイスでの論文発表
https://www.mdpi.com/2410-3888/2/3/14
https://tetraodon.jimdo.com/

■この模様は何のために作られるの?

オスがメスを呼び込み、メスに卵を産んでもらう産卵床というものです。出来上がりは個体によって微妙に違い、その出来によってメスを呼び込めるかどうかも関わってくるようです。

■シュノーケリングで見られますか?

水深12mより深いところにあり海の上からは見えませんので、ダイビングライセンスを持っている方向けのファンダイビングでご案内しています。
体験ダイビングではその深さまで行って見ることはできないので、ライセンスをとってから見に行きましょう。マリンステイションでもライセンス取得講習を行っています。

奄美南部の主なダイビングポイント

赤線

ダイビングポイント

ヤドリ

ダイビングポイント

株式会社マリンステイション奄美  〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈970TEL0997-72-1002 FAX0997-72-1003

 

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